こんにちは、宮乃諾菜です。
小説を書くにあたり、自分の中で「これがワイのやり方や!」というのを見つけたのでここに記そうと思います.
0.はじめに
これから書く小説がどのくらいの長さを予定しているか、明確にしなければならない。
でもまあ、ある程度プロット固めといて「とりあえず、書きたいシーンが山ほどあるからそれ全部突っ込むわ! ページ数なんぞ知らん!」くらいの勢いで書くのではあれば、それでもいい。
ここでは詳細プロットを考え始めるまでに、40字×30行のページ設定で何枚分書くかを決めておく。
1.タイトルを考える
いい感じのタイトルを考える。パッと思いついた単語を組み合わせたり、キーワード・テーマを仮題としておく。
例:『地下室に死体がある』『地下室の秘密』
2.一行あらすじやキャッチコピーなどを考える
タイトルによってどちらか(または両方)を書くが、ぶっちゃけここで大体のイメージを脳内で作っている。まだふわふわとして形になっていないのでだいたいこんなのという指針。
一行あらすじ
簡潔に「○○がどうこうして××する話」というようなもの。あとから書き上げやすいのがこちら。
『地下室に死体がある』:魔女が捨て子を拾い、嘘をつきながら育てる話。
(宮乃のネタ帳より)
Twitterで一時期はやっていた「#魔女集会で会いましょう」っぽい話。「地下室に死体がある(Eine Leiche im Keller haben)」というのはドイツのことわざである。
参照サイト「ドイツのことわざ:地下室に死体がある – ECOMドイツ語ネット」
キャッチコピー(小説のワンシーン?)
「○○するとそこには××が!」みたいなもの。キャッチコピーというより、小説のワンシーンのような気もしなくもない。
『地下室の秘密』:自宅の”開かずの扉”は地下室へと続き、そこには大量の同人誌が。
(宮乃のネタ帳より)
3.あらすじを数パターン考える
ここでは起承転結を踏まえ、オチまでちゃんと考えること。
- 一行あらすじ:原因(主人公の行動の動機など)と結果(オチ)をいくつか考える。
- キャッチコピー:ほとんどキーワードのままの状態であるので、あらすじをより多く出す。
4.詳細なプロットを書く
あらすじを決めて、詳細なプロットを書くのだが、詳細を決めていく中で変わっていく部分も出てくる。気にしない。
気を付けるべきこと
- 外してはいけないポイント(伏線,フラグ)を書き出しておく
- 時系列的に矛盾点が出ないようにする
- 書く枚数を決めておく(趣味で書いている小説で印刷所に入稿しない,どこかのサイトに投稿するなら厳密に考えなくていいが、上限を設けて書ききることを意識する)
5.本文を書く
一番しんどいところ。「詳細なプロット」をもとにゴリゴリ書く。為せば成る。がんばれ。(参考にならない)
Wordのページ設定
パソコンで書いているときは大体「A4/余白:デフォルト/40字×30行」で設定している。
「0.はじめに」で書いたように、すでに枚数を決めてあるので「今何枚目か」が目安になる。
同人誌で入稿する場合は
入稿用のデータ設定(一ページ当たりの文字数×ページ数)÷1200(40字×30行)
で計算する。
気を付けるべきこと
詳細プロットを書いているとはいえ、モチベーションによって好きなシーンを書くと、前後のテイストが変わる可能性が出てくる。文体が変わるとか。雰囲気とか。
漫画でもあるよね、絵柄が違うみたいな。
6.推敲
本文がかけたら、プリントアウトして推敲する。
私は基本的に短編書きなので一つの作品の枚数がさほど多くないが、長編になると多くなるので章ごとにすると良い。プロット通りに進んでいるか、変更点がないかの確認をする。
- 赤ペンで文を消したり、追加したり時間が許す限り存分に悩む。
- 終わったら、見比べながらパソコン上のデータを修正していく。
この作業は納得いくまでするのが望ましいが、印刷費用は馬鹿にならないので始めの一回のみで良い。二回目以降の修正は画面上で悩む。次の校正でもプリントアウトするので。
7.校正
誤字脱字、慣用句や熟語の誤用などをチェックする作業。以前ドラマ化した校閲ガールのようにできる限り潰しておきたい。ここをおろそかにすると、ひどい文をそのまま公開することになる。
趣味の小説といえども、読みづらい文章は読み手にとってしんどいものである。プリントアウトして読むとわかりやすいので赤ペンをつかって修正していく。
チェック項目
- タイプミス、誤変換
- 誤字・脱字
- 慣用句・熟語の誤用
- 主語と述語の不一致
- 表記ゆれ
など。
よくある名前間違い
— 宮乃諾菜 (@miyano45) 2018年3月10日
宮乃→宮野、よくある変換ミス。受け流せるが手書きで間違われるとすごい凹む(実際あった)
諾菜→諸菜、パッとで見気がつかなかったやつ。鶴丸国永もびっくり
誤 ぱっとで見 → 正 パッと見で
よくあるミス:誤 やむお得ない→正 やむを得ない
8. 完成…?
本文書いて、推敲・校正もした。では発表するか。同人誌として発行したり、小説投稿サイトに投稿したり自由にできる。公募の新人賞に出す人もいるだろう。このブログも2000字書いた。ではすぐにでも公開しよう。
……ちょっと待ってほしい。文章書く人間ならば分かると思うが、後日読むと
「なんでこんなテンションで訳わかんねぇ文章書いてるんだ。穴があったら入りたい」
と感じることはないだろうか。宮乃はよくある。
ここまでの作業を朝起きてから夜寝る前までの1日で書き上げたりしてないだろうか。
出来立てほやほやの殴り書き文章も良いが、「何度も読んでもらいたい」「計画的に印刷所に刷ってもらうつもり」なら落ち着いてほしい。突発本ならそのまま行け。早く出すんだ。そして読ませて。
一晩寝てからもう一度書いた小説を読んで欲しい。
- 読んでいて意味が分かるか。
- 書いている内容がぶれていないか。
これをチェックしてから是非サイトにアップするなり、同人誌の入稿用データを作るなりして欲しい。
新刊情報
2018/6/24 COMIC CITY大阪 116
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BOOTH / Fantia / DLsite / Kindle にて頒布予定